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コラム
時代の「大変換期」を如何に乗りきるか<8>
2020年11月21日 公開 / 2021年1月22日更新
このコラムは一カ月に一回の掲載を心掛けていますが、中々時間が取れず、アッという間に一カ月が過ぎてしまいます。
現在、コロナ禍の渦中にあるため、このコラムも、知財の話題を一旦横に置き、できるだけコロナに関連付けて書いています。ただし、書いている内容は、あくまでも個人の意見ですので、コーヒーブレイク程度に見て下さい。
さて、11月に入り、急激に感染者が増えています。この状況について、一般には第三波と呼ばれていますが、個人的には第二波と認識しています。つまり、8月の山は、現在の前触れ(予震)に過ぎないと思っています。
したがって、見方を変えれば、本来、8月の夏期は、感染が収まってよい時期にも拘わらず発生が継続したことは、これからの発生は、相当に大きな感染状況になることを示唆しているとも考えられ、細心の警戒が必要になると思っています。
このような状況下にあるため、あるビジネス本(写真)を思い出しました。この本は、以前、このコラムでも紹介した本です。タイトルは、「パラノイアだけが生き残る」(アンドリュー・S・グローブ著,佐々木かをり訳,日経BP社発行)です。
この本の表紙には、サブタイトルとして、「時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか」と書かれています。このコラムのタイトルとも似ています。
また、この表紙には、キャッチコピーとして、「予測不可能な今こそ、読んでおくべきシリコンバレーの名著」とも書かれています。
この本は、1996年、今から24年前の出版となるため、現在の新型コロナとは何ら関係のないビジネス本ですが、現在の状況下での指針になるのではと思い、再度、取り上げました。
「パラノイア」とは、“病的なまでの心配性”と訳されています。個人的には、少し意味が違いますが、アリとキリギリスのアリの心構えが必要であると受け取っています。
今、飲食業の世界は、コロナ禍により大きな影響を受けていますが、最近のニュースの中に対照的なケースがありました。休業要請の給付金に対する捕らえ方です。
○ Aさんは、繁華街で、ある程度の規模の飲食店を営んでいます。休業要請の20万円の給付金に対し、「20万程度貰っても焼け石に水でほとんど意味がありません。」と取材に応えていました。
○ Bさんは、住宅地の近くで、小ぢんまりと飲食店を営んでいます。休業要請の20万円の給付金に対し、「休業要請を受け入れ、休業したところ、結果的に黒字になりました。」と取材に応えていました。
結果としての話になりますが、コロナ禍におけるこれからの未知の世界に向き合うヒントを示唆しているように感じました。
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