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下田茂

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下田茂(しもだしげる) / 弁理士

みらい国際特許事務所 長野オフィス

コラム

時代の「大変換期」を如何に乗りきるか<2>

2020年5月16日 公開 / 2021年1月22日更新

テーマ:社会情勢雑感

コラムカテゴリ:ビジネス

 我々は今、「歴史サイクル」の「大変換期」に遭遇しています。新型コロナウィルスの発生が問題化してから、まだ半年も経過していませんが、社会や経済は大変な混乱に陥っています。
 歴史サイクルの大変換期ということであれば、「過去」に起きた大変換期の状況が参考になります。1920年前後に発生した前回の大変換期を考慮した場合、現在の不安定期間は、今後、少なくとも数年程度は続くと見ています。
 気になるのは、今後、発生する可能性がある「第2波」以降です。前回の大変換期におけるスペイン風邪は「第2波」が強力になって戻ってきています。新型コロナウィルスの「第2波」は今年の秋頃と言われています。
 また、前回の大変換期における米国株価下落(ブラックチューズデー)も「第2波」以降の下落が大きく、平均株価は、最終的にピーク時から1/7程度まで下落しています。そして、金融恐慌も発生しました。今年2~3月の株価下落は「第1波」と見ています。
 さらに、前回の大変換期では関東大震災も発生しています。先の東日本大震災や大型台風の襲来、最近頻繁に発生している中信地方の地震もたいへん気になります。
 このように、歴史的な大変換期では、社会,経済,自然,政治などの大転換がまとまって発生しており、安易に気を抜くことはできません。今は、より警戒心を維持する必要があると思っています。
 歴史は、人間の一部である欲望や傲慢さなどを含むカオスにより作られるため、人間の寿命年齢に倣う歴史サイクルは必然的に発生するのかもしれません。
 見方を変えれば、人間による営みの軸が、徐々に宇宙摂理の軸から外れてバブル化し、その結果、ある時点で本来の軸に戻される作用が働くのではないかと想像しています。自然界では発生しない都市部への人口一極集中などはよい例かと思います。
 このような歴史的な大変換期では、まさにダーウィンの言葉である「最も強者が生き残るのではなく、最も賢者が生き残るのでもない。生き残れるのは変化できる者である。」の言葉が思い浮かびます。
 もちろん誰でも簡単に変化できるものではありませんし、また、どのように変化してよいか分からない人も多いと思いますが、変化しないまでも、少なくとも、今までの経験や常識等による価値観に拘ることなく、人間も一動物として「生きる(生き延びる)」という原点を受け入れることが、これからの基本的生活のヒントになるのではと思っています。
 また、ビジネスシーンでは、今までの価値観に捕らわれることは大きなリスクを伴うことも想定されるため、この価値観を一旦リセットし、その上で、これから出会であろう「新しい時代」に向けての発想が必要になると思います。「新しい時代」は、今までのシーンとは全く異なる景色が想定されるため、現行のビジネスであっても、「新しい時代」にマッチングする形態への再構築が求められるとともに、さらに、「新しいアイデア」による新構築が重要になると思っています。

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