日本の春|桜を詠んだ歌
先日、デパートの地下でお惣菜を買った時の事。
支払いを済ませて品物を受け取った時、店員さんに言われたひと言。
「どうぞ 美味しくお召し上がりください」
この言葉を聞いたとき、何だかとても温かい気持ちになって、
私は思わずその店員さんの顔を見てしまった。
20代後半の女性だった。
「どうぞ 美味しくお召し上がりください っていい言葉ですね」 と声をかけると、
彼女は、ちょっとびっくりしてから、はにかみそしてうなずいた。
「ありがとうございます」 という言葉は、よく耳にするが
「どうぞ 美味しくお召し上がりください」 という言葉は、とても新鮮だった。
品物をお客さんに売っておしまいではなく、
家に帰って、それを食べる時まで思いを馳せる・・・
そんな気持ちを受け取ったような気がした。
「どうぞ 美味しくお召し上がりください」
温かい言葉だった。