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長野淳子

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長野淳子(ながのじゅんこ)

ステージ・アップ

コラム

「新幹線の車中にて」 (下り編) その2

暮らしの中で

2013年2月15日 / 2014年6月4日更新

私は、月に何度か上京するため、新幹線を利用します。
乗るたびに毎回ドキドキしながら席に着き「今日は当たり」「今日ははずれ」とつぶやきます。

先日は、3歳くらいの女の子を連れたお母さんと、通路を挟んで隣りになりました。
お母さんと一緒のお出掛けに、女の子は嬉しそうにはしゃいでいます。

発車してしばらくは、お気に入りのぬいぐるみで遊んでいた女の子でしたが
飽きたのか、ちょっとむずがりだしました。


やっぱり今日ははずれ!! 私はそう思いました。


すると、お母さんが 「お弁当食べようか!」 そう言って
カバンからお弁当を出して、女の子の前にひろげました。

「わあ~おいしそう!!」 という女の子の声に、思わず見ると
それは、お母さん手作りのおにぎりのお弁当でした。

「いただきま~す!!」
女の子は、小さな手を合わせると、美味しそうに食べ始めました。

少女 「たまご焼きおいしいね。パパも好きだよね!」
ママ 「そうね。パパも同じお弁当を今頃会社で食べてるわよ!!」
少女 「じゃあ パパも会社で美味しいって言ってるね!!」


「ごちそうさまでした!」
女の子は、お弁当を食べ終わると、また小さな手を合わせました。


『お弁当の時間』 が終わると、お母さんは、今度はカバンの中から絵本を1冊取り出しました。
きっといつもそうして、食事の後は 『絵本の時間』 なのでしょう。

お母さんが、物語の登場人物を、声を替えて読んでいきます。
これが、びっくりするほど上手なのです。

きっと、これまで何度も読んでもらっている、お気に入りの物語なのでしょう。
女の子は、楽しそうに笑っています。

物語が終わった時、私は思わず拍手をしてしまいました。
お母さんも女の子も、少しびっくりした様子でしたが、目を合わせて笑いました。


『絵本の時間』 が終わると、今度は、カバンから折り紙を取り出しました。
お母さんのかばんは、何でも入っている 『魔法のかばん』 のようです。

今度は 『折り紙の時間』 です。
帆掛け船・はかま・かざぐるま・・・次から次へと折っていきます。
女の子もお母さんと一緒に折っていきます。とても上手です。

少女 「このかざぐるま、おばあちゃんにあげるんだ!!」
ママ 「おじいちゃんには?」
少女 「おじいちゃんには、こっちのおふね!!」


『折り紙の時間』 の後、女の子はお母さんに抱っこされて眠りました。
その寝顔は、満ちたりた 『天使の寝顔』 でした。

仙台に着くと、ホームにはおばあちゃんとおじいちゃんが待っていました。
女の子は、折り紙を手に、元気に駆けだしていきました。

お母さんが、私に小さく会釈をしました。
私も笑顔を返しました。

今回は、なんとも微笑ましい 「あたり」 の旅でした。



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