「生きた言葉」 って何ですか?
今日は、新聞の 「声」 の欄に掲載された記事を紹介します。
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「ふわふわ言葉とチクチク言葉」
小学生のとき、学校で 「ふわふわ言葉」 と 「チクチク言葉」 を習いました。
ふわふわ言葉は 「ありがとう」 「がんばれ」 など、相手も自分もうれしくなったり
優しい気持ちになれたりする言葉です。
チクチク言葉は 「きらい」 「死んじゃえ」 など、相手が傷つき、自分の心がすさんでしまう言葉です。
習った時はくだらないと思いましたが、中学生になり、いじめの問題を耳にするようになると、
大事さがわかるようになってきました。
言葉には力があります。
言葉は心や雰囲気をかえる力があるのです。
例えば、相手が自分を思ってしてくれたことに、
「ありがとう」 と言うか 「おせっかい」 と言うかでまるで違います。
自分が放った言葉が人を良くするかダメにするか、考えて言葉を紡ぐべきだと思います。
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この記事を書いたのは、14歳の中学生。
この記事を読んで、私は涙が出そうになった。
そして、「こういう子供たちがいるうちは、日本はまだ大丈夫」 とも思った。
先日、私のまわりでも 「チクチク言葉」 による、心の痛む出来事があった。
言った側にとってそれは 「正しいこと」 で、決して間違ったことではないのだろうが、
そばで聞いていた私でさえ、そのいい方に思わず 「ドキッ」 としたくらいだから、
言われた側は当然深く傷つき、ダメージを受けた。
何とか元気づけようと言葉を掛けたが、立ち直るまで随分辛い思いをしたようだった。
「言葉」 は、時に難しい。
「言葉」 は使い方ひとつで、「太陽」 にもなれば 「北風」 にもなる。
「花束」 にもなれば 「やいば」 にもなる。
また同じ言葉でも、受け取り手によって 「感じ方」 が違う。
同じ言葉を言われても、軽く受け流せる人もいれば、強く跳ね除けることができる人もいるし、
ズタズタに傷ついてうずくまってしまう人もいる。
吉野弘さんの 「祝婚歌」 と言う詩の中に、こんな一節がある。
「正しいことを言う時は 少し控えめにするほうがいい
正しいことを言う時は 相手を傷つけやすいものだと 気付いているほうがいい」
大事なのは 「想像力」 と 「思いやる心」
大事なのは 「この言葉を言われて、相手がどんな気持ちになるか」 と言う 「想像力」
大切なのは 「相手を思いやる心」
「言葉」 は人間にだけ与えられた 「能力」
ならば、相手も自分もうれしくなったり、優しい気持ちになれる 「ふわふわ言葉」 を使って
日々過ごしていきたいと思う。
「言葉を心の窓にして」
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