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属人化リスクの対策

田丸伸二

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テーマ:リスク管理・リスクマネジメント

担当者しか分からない仕事が増えると、急な欠勤や退職で業務が止まるリスクが高まります。中小企業のリスク管理・内部統制の第一歩として、属人化を防ぐ具体策をわかりやすく解説します。

「属人化」は静かに経営リスクを積み上げる

「この仕事は〇〇さんしか分からない」
そんな状態は、どの会社でも起こりやすいものです。

しかし、担当者の急な退職や体調不良が発生すると、請求処理や給与計算、取引先対応などが突然止まることがあります。これは中小企業にとって大きな経営リスクです。

リスクマネジメントや内部統制というと難しく感じますが、まず大切なのは「仕事を特定の人だけに依存させないこと」です。

属人化対策のキーポイントは「共有」と「代替性」

共有

業務の流れや注意点を、周囲が見える状態にすることです。

例えば、仕入発注を担当者の頭の中だけで進めるのではなく、
・発注手順
・取引先一覧
・締切日
を簡単なメモや表に残すだけでも、会社全体の安心感は変わります。

代替性

「誰かが休んでも回る状態」をつくることです。

経理担当者しか入金確認できない状態ではなく、別の社員も確認方法を理解しておけば、急な不在でも業務が止まりにくくなります。

今日からできる具体策

業務の全体像を見える化する

まずは「誰が・何を・いつやっているか」を一覧にします。

例えば、月末業務をエクセルに書き出すだけでも効果があります。業務が整理され、抜け漏れにも気づきやすくなります。まずは大枠からまとめ、徐々に詳細を書き出していくというのはいかがでしょうか。

一つの業務を複数人で分担する

請求書発行を1人だけで行うのではなく、「作成」と「確認」を分ける方法です。

複数人が関わることで、ミス防止にもつながります。

属人的な判断をルール化する

「この取引先はいつも特別対応」という曖昧な運用は、担当者不在時に混乱を招きます。

例外は極力避けるようにし、値引条件や対応基準を簡単に決めておくと、判断が安定します。

月1回のミニ引き継ぎ会を行う

5〜10分でも構いません。
「最近の注意点」「困っていること」を共有するだけで、情報が社内に残りやすくなります。

小さな仕組み化が会社を守る

属人化対策は、大がかりな制度づくりではありません。

小さな「共有」と「代替性」の積み重ねが、会社を守るリスク管理になります。

まずは、1つの業務を「誰でも分かる状態」にするところから始めてみてはいかがでしょうか。

※テーマ別コラム
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リスク管理・リスクマネジメント
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田丸伸二
専門家

田丸伸二(中小企業診断士)

たまる中小企業診断士事務所

30年以上の管理部門経験を持つ中小企業診断士が、中小企業の内部統制・リスクマネジメント・コンプライアンス教育を支援。ガバナンスを整え、中小企業の経営改善と持続的成長を実現します。

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