交通事故における保険の役割

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:時事ネタ「交通事故」

私は,弁護士として,交通事故の被害者側の代理人をする場合が多いです。

すると,どうしても,保険会社の対応に対する不満が出てきて,このコラムでもそれに近いものを書いていると思います。

しかし,

「保険は大切です。自動車(バイク)を運転する時は必ず,保険(自賠責はもちろん,任意保険も)に加入してください」

ということを,あらためて,申し上げたいと思います。

また,最近は,自転車でも,事故をおこした時に,高額の賠償請求がされる事案の報告が多数あります。ですので,

「自転車でも保険に加入するべきです。」

ということも,強く申し上げたいです。

なぜなら,事故を起こした時,事故の形態としては大きなものでなくても,相手の状況によっては,大きな被害が発生することがあります。

例として,高齢者の方を挙げるのは失礼かもしれませんが,高齢者の方が転倒でもすれば,最悪頭を打って脳が損傷することもありえます。

頭を打たなくても,足や手の骨を折ることは十分にありえます。

結果,賠償額が,下手をすると,1億を超える(脳に損傷があり,寝たきりになられた場合等),そうでなくとも,何百万円(骨折等)となるこがあります。

ごく普通の財産状況の方は,そんな金額はなかなか払えないと思います。

そんな時に,賠償額を支払ってくれるのが,保険会社(いわゆる「任意保険」)です。

もちろん,保険料の負担はありますし,更新の煩わしさもあるかもしれませんが,万一に備えて保険に入ることは,「被害者に対する責任」であると同時に「自身を守る」ことなのです。

何か,保険会社の宣伝みたいになってしまいましたが,弁護士としての実感です。

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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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