リタイアまでにやっておきたい資産棚卸し ~ 今から始める老後準備!
<会社員は退職金のチェックを忘れずに>
前回は資産の棚卸しが重要な理由と、家計のバランスシート(企業では、貸借対照表またはB/S)の作成方法についてお伝えしました。
今回は老後の生活資金に不可欠な <退職金と公的年金> についてお話しします。
会社員は退職時に受け取れる退職金があります。(企業により差はありますが…)
退職金は一時金として支給される場合と、年金形式で支給される場合があります。
退職金の計算方法は企業によって異なります。
給与や在籍期間に連動するケースもあれば、退職金計算用に設定されたテーブルに則って計算されるケースもあります。
退職前に、自分の会社ではどのように算出されるのか確認しておくことをお勧めします。
なお、企業型確定拠出年金(企業型DC)の場合は拠出額や運用実績によって受け取れる金額が異なります。
これらは加入者向けwebページで確認できます.
[大見出し]<50代が「ねんきん定期便」で見るべき項目>
毎年誕生月になると、公的年金の納付実績などが記載された「ねんきん定期便」が届きます。
「ねんきん定期便」は、日本年金機構から毎年誕生月に送付される、自身の公的年金に関する重要な情報通知です。将来受け取れる年金額の見込みや、これまでの年金加入記録が記載されており、自身の年金記録を確認するための重要なツールです。
50代未満と以上では見込み額の違いがあります。
主な記載内容と確認ポイント
「ねんきん定期便」には、主に以下の情報が記載されています。
・年金加入期間: 国民年金や厚生年金などの加入期間の合計月数。
・年金見込額: 将来受け取れる老齢年金の概算額。
o50歳未満の方: 現時点までの加入実績に基づいた見込額。
o50歳以上の方: 現在の加入条件が60歳まで続くと仮定して計算された見込額。
•保険料納付額: これまでに納めた国民年金・厚生年金保険料の合計額(ご本人負担分のみ)。
•年金加入履歴: 国民年金保険料の納付状況や、厚生年金加入期間ごとの標準報酬月額・賞与額など。
「ねんきんネット」を使えば、スマホやパソコンで年金記録の確認、年金見込額の試算などをリアルタイムに行うことも可能です。
<図表 ねんきん定期便の様式サンプル(50歳以上)>

出所:日本年金機構『令和7年度「ねんきん定期便」50歳以上の方(裏)』
なお、ねんきん定期便で通知される見込額は、60歳まで年金に加入することを前提に計算されています。
再雇用や雇用延長などで60歳を過ぎても働いていたり、年金の受給開始を66歳以上まで繰り下げたりすると、年金額を増やすことが可能です。
一方で、早く亡くなると年金の受給総額が減る可能性があるなど、年金の繰り下げにはいくつかのデメリットもありますので、今後の収支計画と照らし合わせた上で検討した方がよいでしょう。



