<エンゲル係数が急上昇しています!>
岸田首相は2月1日に、「年収の壁」問題の解消に向けて制度を見直す考えを示しました。
パートの主婦など短時間労働者が、一定以上の水準を超えて労働時間を増やすと、社会保険制度上あるいは所得税制上の扶養者の扱いから外れ、手取りの収入が減ってしまいます。
また、それを避けるために勤務時間を調整することが人手不足問題を深刻にさせ、女性の活躍を妨げてしまう、といった問題が年収の壁と呼ばれるものです。
主な年収の壁には
①所得税が発生する103万円、
②一定条件を満たすと厚生年金や健康保険に加入して新たに社会保険料が発生する106万円及び130万円
③配偶者特別控除が減り始める150万円などがある。
これらのうち、特に手取り収入への影響が大きいのが、106万円と130万円の社会保険料の壁である。
②③は給料より社会保険料が控除されるので手取りは減りますが、厚生年金保険料は公的年金に反映されます。
しかし、公的年金だけでは老後の生活は厳しいことは「年金2000万円問題」で話題になりました。
『安心で安全な老後生活の実現』には、次の事が大事です。
①公的年金はいつからいくら貰えるか?
②老後の生活費はいくら必要か?
③リタイア時の預金(預貯金+退職金)はいくらあるか?
④②-(①+③)=これから準備する金額です。
その方法は、次の3つです。
①収入を増やす!
②支出のムダを無くす!
③持っているお金に働いてもらう!
働き方を考えて、年収の壁を越えても、公的年金を増やす方法も一つですね。