足の痛み(&膝の痛み)とその原因 #2

小黒健二

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テーマ:足裏と膝の痛み

・足底腱膜炎
足の内側の縦アーチ(土踏まず)が、地面からの衝撃を緩和するために伸び縮みする「板バネ」としての効果が低下すると、足の内側の縦アーチ(土踏まず)を保持する足底腱膜が付着する踵の骨などに強いストレスが繰り返し掛かり、やがて足底腱膜が炎症を起こして足裏の土踏まずの踵寄りの部位に強い痛みが出るのが足底腱膜炎です。

足底腱膜炎を発症し易い足の傾向としては、「扁平足」や「ハイアーチ」などが影響しているケースが多くあります。
「扁平足」は、足の内側の縦アーチ(土踏まず)が伸びてしまうのですが、「ハイアーチ」は逆に縮みっぱなしでアーチが伸び難くなる足の状態を指します。
何れの状態も「板バネ」としてのアーチが伸び縮みする機能を有する足底腱膜に対して、強いストレスが掛かりやすい状態であると言えます。

・膝の痛み
多くの膝の痛みの原因である膝関節の軟骨や靭帯を痛めてしまう事に繋がる要因が、実は足首のバランスが崩れて引き起こされているというケースが多くあります。
特に多いのが、足首の関節が身体の外側に倒れ込む「足首の回外」によって、いわゆるO脚と呼ばれるような膝関節が開いた状態になり、足首の捻挫を起こしたり、膝の内側に体重の負担が掛かり続けて、膝の軟骨や靭帯を痛めてしまう「変形性膝関節症」が代表的な症状です。


逆に足首の関節が身体の内側に倒れ込む「足首の回内」では、膝の痛みよりも扁平足や外反母趾や足底腱膜炎の原因になってしまうケースが多いようです。

日本ではあまり認知されていませんが、足首のバランスを保つことは、足裏の痛みや膝の痛みの原因を防ぐことに繋がる大事な要素であることを知って頂きたいと思います。

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