2016年という年に思う事

間もなく過ぎ去ろうとしている２０１６年。
２１世紀の幕開けとしての２００１年から数えても１５年が経ってしまいました。
そして２０１６年は、かつての未来想像図とは違う現実に向かってスタートした年として記憶されそうです。

経済のグローバル化が持て囃され、世界中が国境や人種や政治的違いから解き放たれるバラ色の世界が訪れるかと思いきや、そうではありませんでした。
今や、グローバル化の揺り戻しとも言えるような国や人種や政治的違いを主張して、自国優先の姿勢でグローバル化を否定するような勢力が頭を擡げつつあるようです。
経済のグローバル化がどんどん進む一方で、基本的人権や基本的自由や権利や平等などの意識や価値観のグローバル化のスピードは制限されているようでした。
また、世界的な分業体制が進む中で、新しい条件の下での経済格差が先進国の中にワーキングプアを増加させるという局面を生み出しました。


そんな新たな矛盾や不満が世界を動かす新しい潮流となり始めたのが２０１６年なのかもしれません。

先が見えなくなると足元に意識が集中するのは当然の事です。
けれども足元だけに意識を奪われれば、方向性を失い、行く先を間違えてしまいます。
今私たちが置かれている現実は、そんな状況なのかもしれません・・・。
ここは踏ん張って、新たな目的地を探す事こそが重要なのではないでしょうか？

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