IP外反母趾
足は逆立ちをした時の手を想像することで、その機能の一端を理解できるという事を前回のコラムでお話しました。
そこで、ものは試しで手の指先を紐で縛って広げられないようにしたうえで逆立ちを試みてみましょう。
恐らく手首が安定せず、上手く逆立ちできないと思います。
ということは、つま先のスリムな靴やパンプスを履いて立ったり歩いたりする事は、手の指先を紐で縛って逆立ちをするのと同じリスクを負うのだという事になります。
足首は安定しないまま、体重の負荷が掛かります。
足首の上にある膝関節も足首という土台が不安定になる事で影響を受けます。
こうしたメカニズムが、やがて足首の痛みや膝の痛みの一因になるわけです。
さてもう一度、紐で指先を縛った手を観察してみましょう。
親指は外反位(小指側)に曲がり、小指は内反位(親指側)に曲がっていませんか?
まるで外反母趾になった足のようではありませんか?
足の指先の機能を奪う事は、足首や膝関節や股関節、骨盤といったように徐々に体の上体にまで影響を及ぼすかもしれません。
つづく
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
Twitter https://twitter.com/RobinFootOguro