戦争と平和
光の速さより速く飛ぶ素粒子の一種、ニュートリノを観測したとする欧州研究機関の研究発表が現代物理学に大きな衝撃を与えています。
物質の最小構成単位であるとされる素粒子(物質の素である粒子)の中のニュートリノが光速よりも早く飛ぶという実験結果は、実験をした人達にも衝撃を与えたのでした。
そして、この実験結果をさらに広く専門家に検証してもらうことを求めての公表となりました。
質量を持った物質は決して光速を超えることはないとされるアインシュタインの特殊相対性理論。
今回の研究チームは物理学的な解釈を回避し、学会による精査を求めるという慎重な姿勢に徹していて、そのことがより実験結果の衝撃の強さを物語っていると言えます。
物質の最小単位とされる今の素粒子自体、その構成単位が明らかになれば、今の素粒子を構成する物質が真の素粒子となり、今現在素粒子と呼ばれているものは素粒子とは呼ばれなくなるのだそうで、物質の成り立ちを解明する物理学がどんどん進化しているのを感じます。
現代の物理学の基礎ともいえるアインシュタインの特殊相対性理論が覆される可能性を秘めた今回の実験結果。
タイムマシンが作れるのではないかとか、宇宙の起源説にも影響を与えるのではないかとか、いろいろな波紋や可能性、予測が広がりつつあります。
小学校5,6年生の頃からSF小説に目覚め、中学の頃にはSFマガジンの愛読者だった私にとっても、今回の発表は衝撃的でした。
少年期に夢中になって見ていたTVドラマ「タイムトンネル」が実現可能かもしれないなんて、久しぶりにSF的高揚感を抱かせてもらいました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/