海産物の放射性物質汚染への懸念

小黒健二

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テーマ:ニュース雑感

ジャーナリストの上杉隆氏によれば、関東以北の太平洋側の海産物の放射性物質による汚染が深刻なレベルだそうです。
日本で活動する環境保護団体のグリーンピースが、地元の漁師さんなどの協力を得て収拾した海産物のサンプルを欧州の検査機関に送って調べてもらった放射線量のデータが、日本政府の公表している放射線量のデータを軒並み上回り、基準値の2~3倍を超える放射線量が検出されていると報じているのです。
http://podcast.jfn.co.jp/poddata/owj/thu_01/owj_20110602.mp3
そもそも、日本政府の海産物の放射線量の測定方法が、世界基準の測定方法と異なり、魚の頭や内臓を切り取って測定するという特殊な方法なのだそうです。
ですから、欧州やアジアの国々が日本の海産物の輸入制限をしていることが、日本側から見ると過剰反応のように写るとしても、世界基準からすれば当然の結果なのかもしれません。

サンプルを提供した漁師さんたちも、安全性を客観的に正しく調査してくれたほうが、宙ぶらりんの不安な状態のまま操業をするよりも、国や東電に対してきちっとした姿勢で補償交渉ができるという覚悟を持っていたそうです。
なんだかやりきれない気持ちにさせられるニュースです。

上杉氏の指摘によれば、日本のニュースメディアは伝える側の視点の多様性に欠ける世界でも稀に見る特殊な環境なのだそうで、情報を色々な視点から検証することなく、同じ方向に向かって垂れ流しているだけだそうです。
また、国民性としても、客観的な不安よりもあいまいな安全の方を選択しがちなのだとか・・・。

う~ん、困ったものです。

 「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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