思い入れ
余命宣告を受けた。
生きている間にお墓を建てたい。
そういった方に今まで数名お会いしてきました。
ご自身が入るお墓は自分が納得できるものを建てたい。
そういった思いが強いのです。
亡くなった後に家族が考えるお墓と、ご自身が入りたいと思うお墓。
何が違うのでしょうか。
いままでの経験から考えると
「私はここに入って、家族のみんなを待っています。会いに来てね」
そこにあるのかと
この世になくなった私の分身としてのカタチがお墓なのだと。
本人の想いが詰まったカタチに納まることでご本人も家族も、擬人化してお墓をとらえているのかと思えるのです。
そういった方のお墓に対するこだわりは人生のストーリーそのもの
芸術家が身を削り,最期の作品を作る情熱にも似たものがあるのかもしれません。
そして悲壮感とかではなく、希望に満ちて一緒につくっていく方は多いです。
完成し引き渡ししたときの喜んでいる顔は忘れられないですね。