お墓のみとりと墓じまい セミナー終了
ゲストは小谷みどりさんと横須賀市の北見さん
横須賀市の福祉の前面にでて活躍する北見さんがしきりに話していたのは
連携
行政ができることというか
行政が絶対的に把握するのが市民の死の情報
この情報がいかに市民が連携する事業者との繋がりを市役所に情報として提供するかというところを強調していた。
この件に関しては何度も北見さんに確認しているのだが
市が得た情報から、事業者に対し積極的に連絡はしないという事だ。
昨日テレビを見ていたがその辺はさらっと流していた。
具体的には、市民が自分の死後を依頼した事業者を市に情報として登録しておけば、当該の事業者から問い合わせがあればその情報を提供するというものである。
つまり、事業者としては契約しているお客様の訃報は届かない可能性を残している。
事業者がいかに契約者と関わりその「死」の情報を得るかという事はまだ壁が残っている。
良い制度であることは間違いはないが、事業者が連絡が届くということを勘違いしているとおかしなことになる。
その辺の連携は行政サイドは現状では行わないとしているのである。
問題提起がそこにあればよかったなと思い見ていた。
また小谷みどりさんの発言は、確かにデータに基づいているので現状をよく見ているのがわかるが、
お墓は大事ですよねという反面、お墓はもういいんじゃないのと受け取れる感じの発言があったり。
端切れがいいようでなんとなく、歯切れが悪いようで
どちらかというと本当に言いたいことが言えなくていら立っているようにも映っていた。
真意はどこにあるのだろうか。
全体を通して見えることは、お墓は変わっていくという事であればいいのであるが
相変わらず、どこかお墓を迷惑施設、お墓が悪さをしているような擬人化を感じざる負えない。
お墓は何も悪さをするものではなく、その時生きた人たちが向かい合うためにだいじにしてきた大切なもの。
たまたま家族があちこちに散らばり始めたことで近くにいないと通いにくくなってしまっただけではないか。
それを=迷惑という報道のしかたは今後もつづくとおもう。
お墓を大事にしている人もいっぱいいるのだ。
「会ったことのないおじいちゃんおばあちゃんなんか」そんな言葉が出てきた。
そのお墓に入っている人は知らない人
確かに知らないと思う
ご先祖様も3代遡れば名前もわからない人はいっぱい
ただ墓じまいの現場では、お墓に刻まれた文字を最後に確認しながら、この人はどんな人だったのだろうと想像されたり会話をされる家族もいる。
そうした反対側の事情も是非報道してもらいたいと感じた。
合祀墓の話も出ていたが、まったく知らない人の遺骨と一緒になることを想像すらしないで永代墓を契約する人もいる。
合葬の瞬間に「え?」って
石材業としてまだまだ情報発信が足らないし。
焦らず、今一度まだお墓がある人は考えてみてほしいと思う。