お骨の行く先2016 その行先を選ぶのは誰?

大橋理宏

大橋理宏

テーマ:お骨の行く先2016

今回大阪に行ったのにはわけがあります。

まず第1に確認したかったのは「一心寺」の空気感

永代供養、骨佛の寺としられるお寺です。お骨の行く先としては究極の選択です。

3度目の訪問となりますが、行くたびに感じるものがあります。

お預かりしたお骨を一つに集め仏像を作っています。

次回は来年骨佛はできあがるそうです。

さて、朝9時ごろに伺うと納骨の人も列をなし、お参りの人も絶えることなくお寺に訪れる。

永代供養にあずけることがお骨を粗末にしているといったイメージを伝えられることもあります。

確かに行政が作るものなどにはそう感じざるを得ないものも確かにあるのですが、ここで行われている供養はそんな中途半端なことをしていません。

逆に、お墓に手を合わす方がなぜそうするのかの原点を見せていただける光景に出会うのです。

わずかな遺骨ではありますが、一定期間集められた遺骨を固めひとつの仏像にすることで手を合わす対象がはっきりするのです。

これは故人一個人に対して手を合わせているのと同じ行為と思います。

つまりお墓は先祖代々のおはかに固執する必要はないという一面を見せてくれます。

家族制度もありますが代が続けない現代社会において、誰もが行くことができて手を合わすことができる場所という意味ではとても分かりやすい場所なんだなと再認識をしました。

この文化は今に始まったわけではないことを考えれば、今変わりつつあるお墓の形に対しての重要な道しるべのような気がします。

変化は来年以降もまちがいなくつづくとおもいますが、故人に手を合わせる場所がなくなるとはとても思えませんでした。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

大橋理宏
専門家

大橋理宏(石工技能士)

株式会社大橋石材店

神奈川・横須賀でお墓コンサルタントとして活動。「終活」全般の悩みを的確に答え、相談できる先など悩みを解決。お墓に関する悩みは特に実績があります。生前予約の墓じまい「お墓のみとり@」を主宰

大橋理宏プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

多様な石工加工に対応する石工技能士

大橋理宏プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼