ビジネスとしての一線と、人としての一線
今回の事例は弊社でも実際にあった事例
墓じまいをすることになった原因は生前墓にありました。
息子たちと離れて暮らすご夫婦
生前にお墓を用意しておけばこどもたちに迷惑はかけないですむね。とあかるい気持ちで墓地を求め建墓もしていたそうです。
月日はたち、奥様がアルツハイマーを発症、ほとんどの日常的なこともわからなくなってご主人が日々奥様のことをいたわり過ごす日々。
そんなある日不幸が。
介護をしていたご主人が急逝されてしまいました。
子供たちに迷惑をかけたくない一心から奥様の病状もあまり伝えられておらず、久しぶりに帰った家はわからないことだらけ。
葬儀も終わりとにかくお母様を引き取ると同時にお父様のお墓も息子さんのご近所に建墓することとなりました。
そう、ご夫婦は迷惑をかけたくないし、心配ないようにせっかく建てたお墓のことはなにも身内に伝えていませんでした。
いつかその時が来たらということで。
家の処分などもすまないまま郵便物だけは転送をしていると見慣れぬ郵便物が息子さんの家に届きました。
墓地管理費滞納のお知らせ。
口座が閉じられてしまったことで引き落としがされず滞納の案内が来たのです。
お母さんに聞いてもわからず、とにかく足を運ぶと、お父さんが建てたお墓がそこにはありました。
すでに自宅近くにお墓作製し、納骨まで済ませたのに・・・・
そして、だれも継ぐことのないお墓は一度も使われることなく墓じまいへ。
お墓は自分ひとりだけのものでもなく、今の常識で行けば継承する方がいれば必ず建てることそしてその場所を伝えておくべきです。
エンディングノートに書きましょうという方もいますが、大体の場合四十九日までにお墓を作り納骨しましょうなどおという流れになりがち、さかのぼるとなくなって10日後にはお墓がない人はお墓を建てることに対し何らかの決断を一度しなければならないことが多い中で、
エンディングノートが出てくるのか?
という問題もあります。
お墓のことは伝えましょう。
しっかりと
この事例はそのことだけがポイントです。