花粉症とビタミンD
ヒトの老化にはさまざまな原因がありますが、その一つが終末糖化産物(AGEs)によるものです。ヒトは加齢に伴って、生体内の蛋白は一様に糖化を受けて臓器障害性の強い終末糖化産物(AGEs)と呼ばれる老化蛋白を形成します。
このAGEsの蓄積は、体内老化を押し進めるだけでなく見た目の老化であるシワ、シミ、たるみ、薄毛などの美容的な問題を引き起こすことも明らかにされてきているのです。例えばAGEsは、皮膚のコラーゲンの架橋異常をきたして肌の弾力性の低下を招き、シワやたるみの原因となります。
終末糖化産物(AGEs)を減らしましょう
一般的に肉製品や脂肪に富む食材を高温で揚げたり、焼いたりしたときにAGEsが多く生成されることが知られています。一方、水分を多く使って長い時間をかけ、ゆっくりと蒸したり、茄でたりする調理法はAGEsを生成させにくいのです。また、食材の褐変化(褐色になる)はおおよそのAGEs含有量の目安となります。ブドウ糖に比べて果糖は約10倍もAGEsを形成しやすいといわれており、フルクトースコーンシロップを多く含む炭酸飲料や果糖の過剰摂取、褐変化の著しい食品を避けるようにしましょう。またレモンや酢は調理の過程でAGEsの生成を抑えることが知られています。
老化の原因である終末糖化産物(AGEs)は日常生活の工夫で減らすことができます。
糖化と皮膚の老化
Bella Pelle (2432-2016)4巻3号 Page180-183(2019.08)