片頭痛とマグネシウム
肥満やコレステロール値は心筋梗塞と関連していますが、食生活とも関係があります。
男性、女性ともに肥満とコレステロール値が有意な正の相関を示しておりマグネシウム と魚介類のバイオマーカー、タウリンが有意な負の相関を示しています。そして、これらの因子は男女の心筋梗塞の死亡率に6割程度関与することが示されているのです。
・マグネシウム補充が血中中性脂肪を低下させ、血中高比重リポタンパク(HDL)を上昇させ、血中コレステロールも低下させることが関係していると考えられます。マグネシウムはlecithin cholesterol acyltransferase(LCAT)とlipoprotein lipase(LPL)の活性に必要で、Mgは肝臓内でのコレステロール合成にも関与するのです。
https://mbp-japan.com/kagoshima/aitokukai/column/5105627/
より
・マグネシウムの摂取量が多いと冠状動脈や腹部大動脈の石灰化リスク(動脈硬化)が低下することも示されており、マグネシウムが血管の石灰化を防ぐためと考えられます。
https://mbp-japan.com/kagoshima/aitokukai/column/5105027/
より
・マグネシウムは食物繊維をきちんと摂取できているかの目安となります。マグネシウムを十分摂取できている場合は脂質や糖質の吸収を抑制して抗肥満、抗脂質異常症の作用を発揮し、マグネシウム自体はNa ポンプの活性化で細胞内 Na 貯留を抑制して抗高血圧作用を発揮することが関係していると考えられます。
加えてマグネシウムは大豆や魚介類にも多いため大豆イソフラボン、魚のタウリン、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取による抗メタボ効果、抗炎症効果も加わるため食事からのマグネシウム摂取のメリットはさらに強化されるのです。
マグネシウムの多い食事
https://mbp-japan.com/kagoshima/aitokukai/column/5105289/
を日常的にこころがけましょう。ただし、腎機能が低下している方は高マグネシウム血症になる可能性がありますので主治医に御相談ください。
【マグネシウム代謝-その新たな臨床的意義】
基礎と総論 マグネシウム摂取と生活習慣病のリスク
腎と透析 (0385-2156)86巻2号 Page183-188(2019.02)