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上村徳郎(うえむらとくろう) / 内科・腎臓内科医

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コラム

うつと栄養

2022年3月26日

テーマ:うつ

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: うつ病 対策

うつ病は慢性的なストレスが原因となりますが、実は食事や日光に当たらないこと、運動不足などもストレスとなっています。

EPA DHA

EPAやDHAの補充療法がうつ病に有効であるという報告があり、米国精神医学会では週にすくなくとも2回は魚を食べること、気分障害だけでなく衝動制御障害,精神病性障害などにもEPA+DHAの摂取を推奨しています。

ビタミン

Bl、B2、B6、B12、葉酸、ビタミンDとうつ病との関連(とくに葉酸)が指摘されています。また、うつ病患者はビタミンD濃度が低いという報告があり、季節性うつ病に対するビタミンD補充療法の有効性を報告した論文もあります。

肥満 メタボリック症候群 糖尿病

一般的にエネルギーの過剰摂取が原因となって引き起こされる病態とうつ病は、双方向性の関連があるとされています。

トリプトファン(アミノ酸)

セロトニンの原料となるトリプトファンは必須アミノ酸(体内で合成できない)であるため、必ず食事から摂取する必要があります。
こちらも参照ください 
https://mbp-japan.com/kagoshima/aitokukai/column/5106911/

鉄はドパミンの産生や代謝に関与する酵素の働きに必要であり、鉄不足はドパミン機能を障害します。これと関連し鉄欠乏症の症状には疲労、焦燥感、無関心、集中力低下などうつ病様症状が生じることが知られています。また出産は出血を伴い産後うつ病も頻度が高いことから鉄欠乏とうつ病発症との関連が指摘されています。

亜鉛

亜鉛欠乏とうつ病リスクの報告もあります。

マグネシウム

ノルウェーでの調査によれば、マグネシウム摂取量が少ないほどうつ症状が高かったとのことです。

うつ病と栄養は深い関わりがあります。症状が気になるかたは栄養状態を確認してみましょう。

【気分障害UPDATE-難治性うつ病に対しあきらめず取り組む】各疾患へのアプローチ 栄養・運動を考慮したアプローチ
功刀 浩
医学のあゆみ (0039-2359)272巻5号 Page433-439(2020.02)

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