花粉症とビタミンD
高血圧の予防と治療のための食事といえば「減塩」が有名ですが他にも、すでに効果が確立しているものとしては「エネルギーの制限」「断酒・節酒」「飽和脂肪酸(家畜肉や高脂肪乳製品に多く含まれる)の制限」などがあります。こういった「減らす」食事で実際に高血圧のリスクを減らし、血圧を下げることができます。
一方、「増やす」ことで血圧を下げることができる食事の有用性が明らかにされてきています。それは果物、野菜、全粒穀物、ナッツ、大豆、魚、および低脂肪乳製品の摂取を増すことです。これらは、ミネラル(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、牛乳蛋白、不飽和脂肪酸(単価不飽和脂肪酸、およびn-3系多価不飽和脂肪酸)、および数千種に及ぶ植物性化学物質を含んでおり、それらの作用を介して高血圧の予防・治療効果を発揮するとみられています。
我慢するだけでは生活習慣の改善は続きません。食事を楽しみながら健康になりましょう
高血圧の予防・治療にかかわる食事性因子(総説)
防衛衛生 (0006-5528)57巻9号 Page141-149(2010.09)