自分のことを嫌いになりそうな時、それは「休め」のサインです
「アンコンシャス・バイアス」を沢山の方に届けたい理由
先日、たかまつファミリー・サポート・センター様のスキルアップ研修で、アンコンシャス・バイアスについてお伝えしました。
参加者アンケートでは、ほぼ全員の方に講座内容について「大変満足」と回答頂き、次のような感想をいただきました。
- アンコンシャスバイアスはいけないことかと考えていたが、悪いことではなく、脳の自然な働きで、知ることが大切だとわかり、安心した。
- とてもわかりやすく、頷ける内容ばかりだった。アンコンシャスバイアスを意識することで、人間関係が良くなると思った。
- 日頃から思い込みが激しくなってきたと気付かされることが多くなっていて、この機会に自分を見つめ直すことが出来、今後の活動や生活にも活かすことが出来そう。
- 無意識を意識化することが大切だと思った。言葉にして話をすることで、随分イライラが回避できると気付いた。
- アンコンシャスバイアスという言葉、意味も知らなかったが、自分自身、思い込みを気付こうとすること、意識することを大切にして、今後に活用していきたいと思う。
- 知らないこと、気が付かなかったことを教えていただけた。まずは自分を知ろうと思う。
- 無意識でついしてしまう言動、気をつけていたのに、結構たくさんしていたので、今日はとてもよい機会になった。いろいろ取り入れられるものも多かったので、日々、活かしていきたい。
- 自分の思い込みが、凝り固まっていることに気付いた。
- アンコンシャスバイアスについて理解できたので、今後、活かせるようにトレーニングしたい。
アンコンシャス・バイアスとは？
数年前からダイバーシティ（多様性）やアンガーマネジメント等のテーマで登壇する際にも、アンコンシャス・バイアスについてお伝えすることも多く、今年も毎月10回前後はアンコンシャス・バイアスをお伝えしています。
このアンコンシャス・バイアス、ご存じの方も多いと思いますが日本語に訳すと「無意識の偏見」「無意識の思い込み」等と表現されている概念です。
私たちの脳は、過去の経験や見聞きしたことを「自分なりに解釈する」という機能をもっています。
この機能は、物事を素早く効率的に処理することをサポートする高速思考で、考える以前に、「瞬時に」かつ「無意識に」自分なりの解釈をします。これにより、「似たような場面に遭遇したときに素早く判断できる」「教訓を得られる」といったメリットがあります。
その一方で、自分なりに解釈することから、それぞれが同じものを見ていても違ったことを感じていたり、同じ言葉を聞いていても違ったことを想像したり・・・といった現象が起こります。
そのほとんどは、「私は悪くない」「私は正しい」「失敗したくない」といった防衛感情から「無意識」のうちに物事を自分にとって都合の良いように解釈しています。それらの「自分の都合」の良いように曲げられた解釈は、日常の中で、何気なく「決めつけ」や「押しつけ」等の発言や行動として現れます。
アンコンシャス・バイアスは、特別なものではなく誰もが持っているものです。
持っていることが悪いのではなく、誰もがアンコンシャス・バイアスを持っていることを理解し、自分の無意識の行動が、時には周りを傷つけたり、大切な人間関係を壊してしまうことがあることを知ることが重要です。
私も、日々の生活の中で、できるだけ意識して「これって自分のアンコンシャス・バイアス？」と振り返るようにしています。
自分の中の価値観や過去の経験等で判断していないか、自分の評価・判断を一時保留し、他の選択肢を検討しようと心がけています。
無意識がゆえとても難しいのですが、私の何気ない一言で周りにいる人を傷つけたくないと思っています。
「アンコンシャスバイアスに気づこうとすること」、そして「決めつけない」「押しつけない」こと。
すべての人に優しい社会の実現のために、一人でも多くの方に知っていただけるよう、これからも活動していこうと思っています。
