大都会の喧騒の中で、「アートシーン」と出会う
同御所内に、人工的に造られた「州浜」がある。
楕円形や、やや平たい大きさの揃った約12万個の石を池の中まで緩やかに敷き詰めてある。
この石は別名「一升石」とも呼ばれ、時の京都所司代であった小田原藩主が、この石一個に
米一升を与えると約束し、12万個の石を集めわざわざ小田原から運んだそうである。
それも、一個ずつ真綿に包み欠けないように細心の注意をはらって京まで持ってきた。
時の天皇や上皇の権力の大きさが感じられる、12万個の石でもある。