片道25歩の日本一短い地下街
96歳の若狭和紙職人・大江重雄さんが、高齢を理由に引退を決意した。
大江さんが漉いた和紙は丈夫で、浅草・雷門の提灯にも使用されている。
若狭和紙は、福井県小浜市和多田地区を中心に製造されている。
和多田は奈良時代の頃、坂上田村麻呂の荘園で、この時代より和紙作りが始まり
都に納めるまでに発展した。その後、江戸時代も小浜藩の加護の元、蛇の目傘や
着物の包装紙として重宝されてきた。
最盛期の昭和初期には250人以上の職人がいたが、戦後その需要が減り職人も減少。
今回の大江さんの引退により、残る職人は1人となった。
浅草・雷門とこの若狭和紙は、絶滅危惧伝統文化となっている。