金沢市内で見かけた「社会的距離・ソーシャルディスタンス」
感染症は人間にとって、いつの時代も大きな脅威であった。
今回は日本史から見た、感染症と日本人について記したい。
日本書紀には、奈良時代に天然痘が発生したと書いてある。
西暦735年~738年にかけて西日本を中心に「天平の疫病大流行」が起きた。
その時の死者は100万人~150万人と推定され、当時の人口の20%が死に至っている。
「5人に1人が死亡する」という国家的危機状態であった。
まず、あの遣唐使が中国から持ち込んだらしい。そして、当時は唐招提寺等の
建立等国家規模の大工事が行われ、それに伴い大規模な人の移動が拡大に拍車をかけた。
時代は変われども、今回の新型コロナとの「感染拡大要因」は同じのようである。
ただ違うところは当時、医療は存在しておらず、国家事業として薬師寺を建立、
疫病退散を願って加持祈祷を願っていた。