今年もコロナ禍で、それぞれが満開
漆工芸史に名を残す名匠として「漆聖」とよばれた、松田権六。
人間国宝、文化勲章受章者、金沢市、輪島市の各名誉市民でもある。
金沢市大桑町里農家に生まれ、兄が仏壇職人であったことから、
蒔絵漆芸と出会う。
今年10月にオープンした金沢・国立工芸館の中に、松権六の工房が移築された。
埃を嫌う漆のために、動作のムダを極限まで省いた小さな工房。
手帳に書かれている緻密なデッサン。
いずれも、ものを極めた聖人の日々の苦労を感じ取ることが出来る。
そして、ここは聖人の息使いを感じることが出来る、貴重な場所でもある。