進む高齢化の現実
いま、タクシー運転手の激減が進み危機的状況となっている。
理由として、運転手の高齢化が進み男性運転手の平均年齢が60歳を超え
全業種平均の43.6歳を大きく上回っている。
最も高齢の業種となった。
また、タクシー運転手平均年収は約350万円で、全業種約560万円に対して
40%下回り、子育て世代の若者層での成り手がほとんどいない。
運転手の高齢化で懸念されるのが、体力や判断力の低下に伴う事故のリスクもある。
そのため、乗車料金が割増しとなる深夜勤務も万一のことを考え、敬遠する
運転手が急増している。
東京都内の例を挙げると、タクシー事故の件数はこの10年で半減したが
65歳以上の運転手に限ると、逆に21%増加している。
都会ほど公共交通機関が多くない地方では、住民の貴重な足であるタクシーの
運転手不足と高齢化は、より深刻な問題である。
タクシー業界は、絶滅危惧業種と言えるであろう。