進む高齢化の現実
ビルや橋梁などの鉄骨を結び付ける「高力ボルト」が、絶対的不足に陥っている。
東京五輪関連施設の建設、またそれに付随した首都圏再開発による
建設ラッシュがその原因のようである。
その影響で、中小の建設案件の延期や、中には中止となったものまである。
高力ボルトを生産するメーカーは国内で数社しかなく、月間の生産能力は1万トン。
工場の稼働率を上げているが、納期までに6カ月以上待つ状態で調達価格も上昇している。
この工事遅延状況を重く見た政府は、建設業界に余分な発注を抑えるよう
異例の要請を行った。
意外なところに、落とし穴があったようである。