古都のしきたり
世界遺産の合掌造り集落・白川郷に、この3月8日村最大級のホテルがオープンする。
客室数は66部屋で村全施設の客室数の20%を占める。
新たにオープンする「御宿結の庄」
白川村の誘致活動により、東京にあるホテル運営大手の会社が進出することとなった。
村が誘致を切望した理由として・・・
村内での宿泊数が絶対的に少ないことがあげられる。年間180万人ほどの観光客が
白川郷を訪れるが、このうち白川郷に宿泊する観光客は6%を満たない約9万人。
残りの約170万人が、金沢市と高山市に移動し宿泊している。
白川郷から見ると、「VS金沢・高山」という構造になっている。
白川郷には44の宿泊施設があるが、ほとんどが民宿、ゲストハウス、旅館。
この施設との競合が起こらないように、オープンするホテルは高級志向とし
施設内の売店規模も縮小している。
方や白川郷から挑戦状を受け取ったような金沢は、ホテルの建設ラッシュが続く。
5年後、どちらの方が勝利のほほ笑みを浮かべるのか? しばらくは注視してみたい。