世界の松井秀喜と、世界の北野武 (ビートたけし)
以前このコラムで、学校給食用のパンが消えつつある状態にあること紹介した。
先日、朝日新聞にもその危惧が掲載されていた。
全日本パン協同組合連合会によると、ピーク時には6,000社以上あった
給食パン業者はいまでは1,300社を切っている、逼迫した状態になっているとか。
現在、週1回のパン給食が主流で、他は米飯か麺類となっている。
週1回のペースでは、事業者にとって全く採算が合わず、倒産、廃業、撤退が続き
毎年100社ベースで減っている現実。
何とか提供している事業者も、「子供達が楽しみにしているから」という
社会的使命感のもと採算度外視で製造しているのが現状。
農業政策の失態から大量の政府米を抱え、その対応策として1976年に米飯給食が
生まれたという皮肉な歴史がある。
ライフスタイルが多用する中で、単に日本人だから「米飯を中心に」という
大人の論理には限界が来ているように考え、知恵を出し合い給食を選択できる等
時代に即した新たな仕組みづくりが必要であろう。
このままでいくと、パン給食は「絶滅危惧食」になるのは間違いない。
そして、大人の論理も限界が来ているようである。