「透明」に色付く現代社会
九州では、好天が続いたことにより再生可能エネルギー(太陽光エネルギー)の発電量が
増加の一途をたどり、需要バランスが危険な状況となっている。
そのため、九州地方では再生エネルギーの発電を抑制することが恒常化している。
電力需要の約80%まで太陽光による発電で補える事態にもなったことがあるとか。
素人から見れば、「それは良いことだ」と考えるのが当然であるが
実情は全く違うようである。
太陽光は、おひさまのご機嫌次第で発電量は違う。
火力発電所は、一度火を落とせば再起動や発電再開までに数時間から数日の時間を要す。
仮に火力を停止した後に、天候不順で太陽光の発電量が減れば、今度は電力不足に陥る。
電力は需要に対して供給が多くても少な過ぎても問題が生じ、そのバランスが大きく崩れると
この前の北海道のように大規模停電という最悪の状態が起きる。
余剰電力を本州に送電するにしても、送電線の都合で送る量はごく限られている。
また、九州にはいま4基の原発が稼働していることも、この余剰に影響しているようだ。
東日本大震災直後から、「再生エネルギー」の取り組み推進を行っているが
野放図な拡大のツケが、今になって表面化したようだ。
日本列島内に、「電力格差」が生まれようとしている。