世界の松井秀喜と、世界の北野武 (ビートたけし)
いくつかの報道機関が、「ユニー・ファミリマートHDが子会社ユニーの全株を
ドン・キホーテHDへ売却する」と報道した。
2年前の9月にユニー・ファミマHDは、ユニーグループHDとファミリーマートが
統合し発足した。
経営統合となっているが、経営難に陥ったユニーをファミマが買収したというほうが
正しいのかもしれない。
しかし、統合後も総合スーパーであるユニーの不振は続いた。
総合スーパーは「豊富な品揃え」を売り文句に、高度成長時代は歓迎されたが
消費者のニーズが成熟するにつれて、それぞれの商品の機能性、デザイン性など
個性を求めるスタイルに変化していった。
総合スーパーという事業モデルは限界が来たようである。
ドン・キホーテは、多種目の商品を棚に詰め込む「圧縮陳列」や、曲線を用いたレイアウト
視界を埋め尽くす多量のPOPなど、その販売手法から小売界の異端児と呼ばれている。
また、「激安の殿堂」として29年連続増収増益も続けている。
消費者のニーズが多様化する中で、小売業界の再編成は今後も続くと予想できる。
今回のニュースが事実であれば、その序章であろう。