インドの大気汚染が深刻化
先日、新幹線のぞみ号の台車に亀裂が入ったままの状態で走行を続け、あわや大惨事となりかねない衝撃的な事故が起きたことは、ご存知かと思います。
これは、「新幹線の安全神話」が崩れ落ちた事故であるとも言えます。
幸いにも、今回は人的な被害はありませんでした。
亀裂の入った台車 (日本経済新聞より)
詳しい原因調査は現在JR西日本社の方で行われているようですが、要因として「金属疲労」が挙げられています。
今回のような「金属疲労」という言葉はよく耳にしますが、ほかにもいろいろな形で「○○疲労」という言葉を耳にします。
しかし筆者が考えるには、その根本的なものは「組織的疲労」が原因であるように思います。
よく「規定やマニュアルにない想定外の事故だった」と言われますが、その考えは「規定やマニュアルが常に完璧の状態」であるということを、前提としているのではないでしょうか? 言葉を変えるなら、「思い込み」あるいは「過信」とも言えます。
企業や組織の取り巻く環境は日々刻々と変化しています。そして、その変化するスピードは、以前に増して加速をつけて進んでいます。
私たちは、その取り巻く環境の変化を十分に把握していると認識しながら、自社には「組織的疲労」がないか? 常に厳しい視線でチェックし、柔軟に「規定やマニュアル」を改訂していく体制作りが必要かと思います。
貴社の「規定・マニュアル」「内部監査チェック項目」等は、業務の変化変更にあわせて見直しをされていますか?もしも、何年もの間見直しがなされていないようであれば、それは「組織的疲労」の危険因子が、じわじわと忍び寄って来ている恐れであるかも知れません。
「備えあれば憂いなし」・・・一度見直しをされてはいかがですか?