なるほど、なるほど
今年の夏より5回にわたり多くの方々のご協力のもと、この「精霊の伝え人」を記載させていただきました。
清水町から見る日本海に沈む夕陽
金沢市郊外に位置する8世帯住人34名が住む清水町では、約600年前より「百姓のもちたる国」と言われた信仰的重要拠点として、またその後は金沢城築城や兼六園の造園に大きくかかわった「戸室石」の産出地として、それぞれ後世に繋げる「伝え人」として、その時々の歴史的局面に関わってきました。
現在では、数年前に生まれ故郷の清水町に戻られた丸山郁夫、順子夫妻が中心となって戸室石の特性を活かして「あんどん」や「風鈴」へと、工芸品に変えて後世への「伝え人」となっています。
さらに「食すること」を通して、いのちとのつながりを育む目的で、里山の学校として「はぐくみスクール」を開校し、里山で色々な体験を通して、「考える・感じる・創造する・協力する・継続する・振り返る」といった行動の基礎と、自身の身のまわりの物事や生命との関係性を楽しく学ぶ趣旨で、次の世代を担う子供達への「伝え人」となっています。
また、「里山料理教室」も開講され、自家製はもちろんのこと地元生産者の方々が栽培する伝統野菜や新鮮食材をふんだんに使うことで、「ただ料理するのではなく、どのようにして美味しくなる料理を作るか」をコンセプトに、多くの人達への「伝え人」となっています。
この清水町には約600年以上という長い歳月の中で、その時代に順応しながらも、先人から受け継いだ大切な環境を守り、そしてそれを後世に伝える遺伝子のようなものが存在していると筆者は強く感じます。
まさに、「精霊の伝え人」と言えるでしょう。
これからも「精霊の伝え人」として、この大切な環境や財産を、途切れることなく伝えていただきたいと切に思っております。
金沢キッチン 丸山ご夫妻
最後に、このコラム掲載に関し多岐にわたりご協力をいただいた金沢キッチン丸山ご夫妻に感謝申し上げます。
金沢キッチンHP → http://www.kanazawa-k.net/
金沢テックサービス・コラムコーナー → http://mbp-japan.com/ishikawa/kanazawa-ts/column/