なるほど、なるほど
金沢市郊外で山の斜面に張り付くように、8世帯住人34名が住む清水町という集落がありその一番高いところで、丸山郁夫・順子ご夫妻が「里山料理教室&週末café金沢キッチン」を営まれ、そして色々な取り組みをされていることを、以前よりこのコラムで紹介させていただきました。
今回は、奥様の丸山順子氏が中心となって活動されている「里山料理教室」についてペンを走らせたいと思います。
金沢キッチンと丸山順子氏(金沢キッチンHPより)
順子氏は、同店HPで以下のように「思い」をコメントされています。
目指すのは体験型のお料理教室
『目で見て』・・・・・実際の野菜の成り立ち
『鼻で感じて』・・・・花や緑、野菜の香り
『耳で聞いて』・・・・風の音、鳥の声、木の音
『舌で味わう』・・・・最後に創り上げたものをみんなで食べる
人と人、野菜と人、生産者と消費者、調味料とお料理
がこのキッチンで繋がっていけるような、そんなお店にしたいと思っています。
この料理教室では、「ただ料理するのではなく、どのようにして美味しくなる料理を作るか」をコンセプトに、自家製はもちろんのこと、地元生産者の方々が栽培する伝統野菜や新鮮食材をふんだんに使用しています。
日々の忙しさに追われ簡単・便利・安価な食材に、つい目がいくことが多い私たちですが順子氏が提言する「旬の大切さ」「食材が持つ本来の力」を、私たちは忘れていたような気がします。
順子氏の料理教室を通しての、この思いは本来あるべき調理の在り方を後世に繋げることは、まさに「精霊の伝え人」と言えます。
最近はよく子供たちに対しての「食育」という言葉を耳にしますが、大地からの恵みや四季を感じる大切さを、まずは私たち大人が率先して、もう一度学び直すことが必要と感じました。
丸山ご夫妻は、近々この里山で独自の「環境循環システム」の構築計画をされているとのことです。
その活動を拝見するのを、筆者は今から楽しみにしています。
続く
金沢キッチンのHPは → http://www.kanazawa-k.net/
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