呆れかえる「落書き」
昨年8月1日付のこのコラムで「星空保護区」というテーマで、沖縄県石垣島で星空を保護し世界的な認証を目指す活動をご紹介いたしました。
今回は、「日本一の星空に出会える場所」をご紹介したいと思います。
その場所とは、長野県の南部にある「阿智村」というところです。正確に言うと岐阜県の県境に接した長野県下伊那郡阿智村です。人口約6500人、世帯数約2300世帯の小さな村です。
阿智村の日本一美しい星空
数年前その村で撮った星空の写真があまりにも美しく評判となり、調べたところ東京都の40倍の星数が見えるほど貴重な夜空であることが判明しました。その村は四方が山に囲まれており外部から妨げとなるような光が入らず、人口が少ないこと、空気が安定していることが主な要因のようです。
その「美しい星空」を売りとして村の活性化を図りましたが、最初に企画した「日本一の星空ナイトツアー」では、初日の参加者は3名という惨憺たる結果。
でも、その星空の美しさが口コミで広がり今では年間6万人の来村があるまでに規模は広がりました。
その後は、色々なアイディアが創りだされ、村内で利用できる特典つきの「スターコイン」、原付に付けられる「星空ナンバープレート」、全国で使用できる「星の婚姻届書」等々が次々と誕生しました。2015年には「日本一の星空」を、商標登録もしました。
余り費用をかけずに、「美しい星空」という地域の大切な自然・環境を生かした地域活性化の良い事例とも言えます。
ご関心のある方は、ネットで「阿智村」と検索してみて下さい。
阿智村の美しい星空の写真や動画を見ることが出来ます。