大富豪が、ばらまく二酸化炭素
天空の城・越前大野城 (大野市)
今回は福井県大野市で、地域が一体となった生ごみ処理のお取組み事例をご紹介したいと思います。
以前より大野市消費者グループ連絡協議会様が中心となって「レジ袋の無料配布中止の呼びかけ活動」等を通じて、「ごみの減量化」に積極的に取り組んで来られました。
次のステップとして、生ごみ処理機を同地域に導入することにより、生ごみからの堆肥作りを通して「ごみの減量化」と「地域資源の循環」を、新たな目標として引き続きエコ活動を広げられることとなりました。
平成22年度から大野市役所様と綿密な事前準備を開始され、平成24年度に当社の生ごみ処理機「マジックバイオくん」の導入を決定され、これにより市民の方々や同消費者グループ連絡協議会傘下団体の中から、この活動に賛同される有志を募り「生ごみ減らし隊」を結成されました。
また併せて、生ごみ分別を積極的に取り組んでいらっしゃる同市陽明中学校様が、その活動に協力したいと参画の手を挙げられ、生ごみ処理機「マジックバイオくん」を、同中学校内に設置し共同運用することとなりました。
大野市陽明中学校
設置以降は、学校給食のある日は学校側の利用とし、調理の際に出る野菜等の切れ端や給食の食べ残しを「マジックバイオくん」へ毎日投入されています。
給食のない週末・祝日・夏休み等学校休業期間は、先ほどの「生ごみ減らし隊」に登録されている市民有志の方々が、しっかりと利用のローテーションを守りながら「マジックバイオくん」を有効に活用されています。
現在、学校と生ごみ減らし隊を合わせて年間約1.5tの生ごみが投入されています。
生ごみ減らし隊の方々が、生ごみより約1/10に減容された残渣を元に良質な有機堆肥作りに励まれ、同隊員や陽明中学校の自然部での野菜作りの肥料として利用されています。
また隊員の方が栽培された野菜を、同校へ給食の食材として贈られています。
このサイクルが確実に回ることで、「地域資源の循環」が生まれることとなります。
まさに「大野市ecoスタイル」
この大野市様のお取組みは、教育現場、市民、行政が三位一体となって大切な地域の環境を守るとともに、あわせて地域資源を有効に循環させている特筆できる事例です。
まさに、「人がつながり、地域がつながり、未来(あした)につながる、福井県大野市のecoスタイル」と言えます。
このように地域が一体となってつながっているエコ活動が、全国各地で今後さらに広がることを望むばかりです。
これからも当社はこのような地道なエコ活動へも、引き続き応援させていただきたいと考えております。