大富豪が、ばらまく二酸化炭素
9月20日付の当コラムで「いま注目の立山モデル」として、富山県立山町の環境問題のお取り組みを紹介させていただきました。掲載後、もう少し詳しくその取り組みを知りたいというご要望をいただき、今回は立山町役場本庁のお取り組みを、ご紹介したいと思います。
立山町は、今から28年前の平成元年に「みどり維新の町」を宣言され、いち早く行政と地域住民の方々が一体となって、環境問題に取り組みをスタートされました。その中のひとつに、生ゴミの有効活用があります。これが、いま注目されている「立山モデル」の始まりです。この事については、上述の9月20日付の当コラムに記載してありますので、ご参照いただければ幸いです。
立山町役場本庁には、職員の方以外にも住民の方々も利用できる「食堂」があります。
ここで発生する食材の切れ端や食べ残し等の生ゴミを、有機肥料に変える活動です。
発生する生ゴミの分別は徹底されており、食堂を利用される住民の方々も大変協力的です。
分別された生ゴミは、専用のポリケースに保管されます。
徹底した生ゴミの分別
ここで立山町のこだわりの作業があります。保管されている専用のポリケースは、週1回の割合で回収され、立山町環境センターで処理されますが、回収されるまでの間、毎日生ゴミを投入後毎に、米ぬか等で作られた専用の「EMボカシ」というものも投入し、生ゴミの発酵と分解を早めさせます。 そのひと手間が、環境センターでの作業をより効率的に進めることになります。
EMボカシを投入した専用保管ポリケース
職員の方々、住民の方々の一体となった「ひと手間」が、社会 = 町を大きく変える力となっています。
「EMボカシ」については、後日改めてこのコラムで詳しくご紹介する予定です。