大富豪が、ばらまく二酸化炭素
4月20日付の当コラム「生ごみ処理から地域貢献へ」に対する反響が大きく、多くの方々より大変貴重なご意見を頂きました。お読み頂いた方々から、「よかった」が22件も(7月6日現在) ご評価を頂いていることが、それを現しているのかも知れません。
「この活動をもっと、詳しく知りたい」、「活動の流れを知りたい」等々のご意見が多くを占めたこともあり、活動されていらっしゃる福光ワースフル社様のご了解を頂き、今回よりこのコラムを通して、何回かに分けてその詳細な内容をご紹介したいと思います。
福光地区内の中学校、小学校、保育園 計6ヶ所を毎日定時巡回し、各施設で排出された食材の切れ端や、食べ残しを回収します。
各施設側は、所定の容器に入れ所定の場所に提出し、福光ワースフル社様は前日に回収し洗浄した容器と交換をします。
1ヶ所当たり、重いものでは約10kg以上の重さがある重労働な作業です。
この仕組みが導入されるまでは、各施設は一般の家庭ごみと同様にゴミステーションに出しており、回収の回数が限られているために、1回当たりの重さは30kgを超え、その間の臭いや虫対策のため、保管にも大変ご苦労されたようです。
特に夏場は、そのご苦労が多かったとのことです。
この仕組みが導入されたことによって、各施設の現場の方々の生ごみ処理と保管から解放され、大変助かっているとのことです。この仕組みが、いつまでも続くことを切望されていました。
回収作業を終えた福光ワースフル社様は、回収した生ごみを、当社の食品資源リサイクル機器「マジックバイオくん」によって処理され、1/10の量の残渣になります。
この残渣は、このあと加工処理され有機栽培用の堆肥に代わります。その堆肥は、高品質の肥料として野菜の栽培等に使用され、生育、成熟後は、また食材として活用されます。
この一連の「小さな循環システム」は、福光ワースフル社様をはじめ、多くの方々の「地道なご努力」によって成り立っていると、言っても過言ではありません。
各施設での給食が続く限り、毎日定時回収を止めることはできません。どれ一つとしてこの作業が欠けても、システムは循環しません。
まさに、「陰で支えるに徹する」の一言に尽きると思います。
これからも当社は、地道に、そしてひた向きに環境問題と向き合っている方々を、実例としてご紹介して行きたいと考えております。