秋の虫
陰陽中庸の時が過ぎ、日ごと夜の時間が長くなっていきます。
そんなきょうは十月九日、長月(ながつき)一日。
朔日なので新月です。
二十四節気は秋分から、寒露(かんろ)に移り変わりました。
七十二候は49候「寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)」。
雁が飛来し始めるころとなりました。
秋は、春夏と外に向かって気持ちを「収めていく」
そんな時になります。
自分自身の内面に意識を向けるのに良い時です。
しっかりと呼吸をして、内なる声に耳をすませましょう。
先日、熊本市で上演された石牟礼道子さんの追悼公演
に行ってきました。
作品は、新作能『沖宮』。
30年来親交を深められていた志村ふくみさんが
能衣装を作られました。
シテの能衣装の色は水縹色(みはなだいろ)。
石牟礼道子さんが、その言葉の美しさに惹かれ
また、糸束から感じるものあって選ばれた色。
水縹色は、藍をどんどん薄くして白になる
その手前の色。
かつてその色を藍で染める、失われた秘法があったそうです。
今は、クサギの実で染められていて
その美しさは天上の色とのことです。
縹色に聞き覚えがあり、記憶を頼りに調べてみました。
すると、秋の色「白」の陰の色でした。
「石牟礼道子さん。(2011-05-02)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19442/
「追悼 石牟礼道子さん。(2018-03-10)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2863490/
「さくら(2013-04-13)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2835755/
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