ありのままのあなたで。
きょうは八月二日。旧暦では 水無月二十一日。
七十二候では36候 「大暑 末候 大雨時行(たいうときどきふる)」となりました。
今年は、すでに大雨に見舞われていますが
引き続き天地の様子に注意して日々を過ごしましょう。
今は、天には火星が近く輝いています。
(写真は、明石天文科学館発行VOL.340より)
夏休みの今、昨日紹介させて頂いたこともあり
昨日は、下記の学童期のコラムをたくさん読んで頂きました。
『勤勉性 VS 劣等感〈エリクソン発達理論・学童期〉(2011-05-26)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/20034
年や時期により変化はありますが、
ここ一年くらい一番たくさん訪問いただいているのは、
成人期のコラムです。
敬愛するカウンセリングの師が、臨床に触れるなかで
何度もエリクソンの発達理論に納得させられる…とおっしゃいました。
私自身も、理論としての理解が
その年齢になった時に、腑に落ちていきます。
個人の環境や資質の違いはあっても
改めて、自分で書いたものですら
その中から気づきを貰います。
『生殖性 VS 停滞性〈 エリクソン発達理論・成人期 〉(2011-06-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/20541
『発達段階の第七期は、成人期 40~60歳中頃です。
この時の重要な関係の範囲は、
(分担する)労働と、(共有する)家庭です。
そして、この時期の心理課題は『生殖性 VS 停滞性』です。
バトンタッチされる時期となります。
縦の関係の中で、親や指導者となることを受け入れていきます。
次の世代を育てるための指導等をしていくことを通じて、社会を前進させて行こうとします。
しかし一方で
次の世代を育てることに関心が持てない、自分自身も停滞し、やる気が低下することがあります。
先が『生殖性』、後が『停滞性』です。
この両方を行き来し、バランスを取り、乗り越えて課題を獲得します。
この発達段階の課題を獲得することで得られるGiftは『世話(care)』です。
人の世話をすることが、同時に自分自身を成熟させることになります。
年代的に、家庭内において役割の様々な課題が出てきます。
この時期は人生を振り返り、アイデンティティの問い直しの時期でもあります。
ユングも経験した『40歳の危機(ミドルエイジクライシス)』、
そして思春期の未解決の問題が再燃します。
また、「あの時~していたら・・・」と過去に獲得しなかった生き方
選んで来なかった人生の背後にある、もう一人の自分について考えます。』
成人期は、20年の幅があります。
自分のの人生を考える時には
前期と後期に分けても良いいのかもしれません。
かつては、10年ひと昔と言われていましたが
今はひと昔は、もっと短いようにも感じるからです。
職場環境や、家庭環境、子どもの年齢
心身の健康状態や
自分の負っている役割によっても異なります。
50歳を挟んでの、変化。
60歳が手の届く年齢の体力や気力の衰えは
『臨界期の危機』であったり
『停滞期』であることが判ります。
そこから自らの中にもたらされるものは
『世話(care)』。
自分が人に対して行ったことが、自分自身を成長させてくれるのです。
ここで大切なことは…それは常にですが…
自分が身に付けている物質的なものに注意です。
それらが外れて行く時期でもあるのです。
自他に対してフィルターを持たず
本来の自分に出会える何度目かのチャンスの到来です。
周りの人は
あなたの何を見ていますか。
「ミドル・エイジ・クライシス(中年期の危機)(2011-06-21)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/20587/
『ライフサイクル〈レビンソンから〉(2010-08-24)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12478
『ライフサイクル〈ユングから〉(2010-08-23)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12450
『ライフサイクル〈シーヒィから〉(2011-06-18)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/20589
『天癸(2010-07-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11258
「予防の更に向うにあるもの~七十二候から~ (2013-02-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/34861/
コラム一覧 :The Sence of Wonder
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=1100