天地の呼吸2
きょうは平成三十年八月七日。旧暦では水無月二十六日です。
二十四節気では立秋(りっしゅう)。
七十二候は37候「立秋 初候 涼風至(すずかぜいたる)」です。
今年の暑さは災害レベル…なのだそうです。
それでも、太陽・月・地球は変わることなく動き続け、
暦の上では、秋になりました。
(地心黄経135度/日心黄経315度)
猛暑の街中を抜け、例えば境内など
緑の木陰に入ると、思いがけず涼風に迎えられる事もあります。
確かに暑いのですが、ここ数日
朝の空気の気配が変わり…少しの涼しさの中に、土のにおいがしました。
立秋の候は、午後3時頃になります。
人生においては、いつ頃にあたるのでしょうか。
エリクソンのいう成人期(40〜60歳半ば)は
「人生を振り返り、アイデンティティの問い直しの時期」でもあります。
ドナルド・E・スーパーの『ライフキャリア・レインボー理論』の図を見ると
50歳手前に空白の時期があります。
これは、自分の役割を一旦離れ学びなおす時期であると学びました。
アメリカの教育者であるスーパーの視点であったので、当時はまだ日本では馴染まなかったのかもしれません。
今はキャリアカウンセリングの中で多く紹介されている理論ですが、この空白部分が無い図が多いですね。
学んでから10年以上が過ぎ、日本においても
そのように学びなおしたり
自分の役割を離れる人生を選ぶ方が増えているのではないでしょうか。
「リカレント教育」という、
社会人になってから、新しく学びなおすという教育がいわれ始めているそうです。
新しい物事が沢山出てきて、学校で学んだことだけでは追いつかなくなってきて
学びなおす必要が出てきたようです。
そうですよね…私たちの世代は、算盤(そろばん)からコンピュータに変わる時代でした。
否が応でもアイデンティティを問い直す機会が
波のようにおしよせたのです。
コンピュータが出てきた時期、無かった時代
携帯電話が出てきた時期、無かった時代
電話が、テレビが、掃除機が、洗濯機が…
沢山のものがこの60年程に出てきたのです。
心身に不調をきたして、休養が必要な時
それは
自分自身の生活を問い直す時期なのかもしれません。
このところの、災害レベルの猛暑も
生活のペースダウンが必要です。
自然界から
大いなる問いかけが来ているのかもしれません。
『秋の過ごし方 (2010-08-07)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9266/
『秋の養生~悲しみ・憂いに注意~(2012-08-12 )』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/29560/
「【わが子を非行化させる秘訣二十か条】(2012-07-26)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/29227/