さくら

新しい年度の始まりの4月1日。
今年は月曜日で、まさに始まりの感じがします。

入社式、入学式のところもあり
さまざまなスタート地点に立たれた方も多いことと思います。

今年は桜の開花が例年よりも早いようで
まさに「はなむけ」になったところもあったことでしょう。

私の近くの見どころ、明石公園の桜は咲き初めですが
皆さまのお近くの桜便りはいかがでしょうか？

各地で
各々の方が
さまざまな思いで

花を見上げ
ほのかな香りを感じ
花の気配をまとわれるでしょうか。


人間国宝の染織家、志村ふくみさんが
さくらの薄紅色は、花びらでは染まらないとおっしゃられます。

『開花前の精気を蓄えた時期の枝から、最高の色彩が生まれる』
のだそうです。

その言葉を思い起こしながら、花を見上げると

桜が花を咲かせた後に、葉を出すという
当たり前とだけ思っていたことから、改めて気づくことがありました。


実りの秋に、光と空気を取り込む役目だった葉を落とし
開花の時期までの寒い時期を、

自らの内の、目に見えないところで、
じっとじっくりと蓄える時とし

時満ちて、その結果の花が咲くのですね。

そしてその結果の、歓喜の時が過ぎると

すぐに次のサイクルに向けて、葉を開いていくのです。


きょうのこの日の立ち位置が
願った通りである方も、無い方も居られることでしょう。

でも

これも沢山の道を進んできた結果の一つに過ぎず
終りではありません。

まだまだこの先に、沢山の選択肢があります。


思い通りの花が咲いたと思った方も、思わなかった方も

次のサイクルへ進み始める【春】です。


思い立って直ぐに始められるのもよし
じっくり練って始められるもよし。

次はどんな花を咲かせましょうか。


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「『幸せをつくれる人になる。』（2010-08-21）」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12368/

「立冬〜補益〜（2011-11-08）」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/23621/

「お花見 1（2011-04-09）」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18730/

「お花見 3 （2011-04-19）」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19059/

「月曜日の朝 （2010-10-25）」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/14171/


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