半夏生
きょうで、2月が終わりです。
穏やかな春を感じる日差しです。
立春(2月4日)が過ぎ、雨水(2月18日)も過ぎて
自然界は、巡って行きます。
昨年発売になった『日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-』という本が
版を重ねているようですね。
日本には四季があり、その自然の景観や鳥の囀り、水や風の音・感触など・・
日本人はそれを繊細に感じ取って表現してきた感性豊かな国でした。
二十四節気は、動植物の季節による変化をあらわす節気で
それを更におおよそ5日ごとに3つに分けて発展させたものが、七十二候です。
生物の季節学は、中国が早くに研究に取り組み
『詩経(B.C.722頃)』や『呂氏春秋(B.C.239)』などにも記述がみられるそうです。
日本では、江戸時代に暦学者によって、日本の気候風土に合うように改定されました。
きょう2月28日は二十四節気の「雨水次候(5候)~霞がたなびき始める~」から
「雨水末候(6候)~草木が芽吹き始める~」の頃になります。
自然の移ろいを意識したり感じることは
五感を呼び覚ますことでもあります。
町中に居ると、自然から遠く
それらを感じることが無いと思うかもしれません。
けれども、誰かに伝えたいと思ったときに
ふと、その感覚のスイッチが入ることがあります。
あったけれども、見えて、聞こえて、感じていなかったもののあることに
気づくでしょう。
それらの感覚で、幸せを感じることは
さまざまな治療や、予防的なものの更に一歩進んだところにあり
生きることの幸せが、健康を授けてくれます。
先日、ダイヤの乱れでギュウギュウ詰めの電車の中で前にいた女性が
「きれいな夕日。明日は晴れるね。」
と同行の友人に話しかけられていました。
意識を向ければ、それぞれの方の中にある
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚が目を覚ましてくれると思います。
草木が芽吹き始める頃・・
春を見つけに出かけて、誰かに伝えてみましょうか?
写真を撮ってもいいし、文章や絵や詩をかくこともできるし、
うたを作ったり詠むこともできます。
直接会って一人に伝えることも、たくさんの人に伝えることもできます。
メールや、電話、手紙、ブログなどの様々なサイトなど・・手段も様々
私たちの周りは今、たくさんの可能性と選択肢に満ちています。
どうぞそれぞれの3月をお迎えください。
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『朔〈さく〉(2010-07-12)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11295/
『イメージする力(2012-10-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/30932/
『春の過ごし方*ストレス解消法1* (2010-04-20)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/8880/
『春の装い (2011-02-08 )』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/17212/
『風邪は、悪戯子鬼が・・・~暮らしの中の言葉②~ (2010-09-27)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/13412/
参考:『食養生』テキスト(神戸中医美容整体学院)
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