「あすという日が」
12月25日の夜が明けると、回り舞台がまわったように
クリスマスの飾り付けが、お正月の飾り付けになりましたね。
友人が“クリスマスって、突然おわる。まるで何もなかったかのよう。”
と言いましたが、本当にそんな感じですね。
教会暦では、クリスマスは1月6日頃まで・・だそうです。
今年、2012年12月21日は、冬至でした。
陰中の陰で陽に転化する日でしたが、マヤ暦では一区切りの時だったそうで、
世界中で色々とこころが乱れたこともあったようです。
ストレスは色々な種類があり、多すぎても、少なすぎてもよくありませんが
極端な変化で、気力まで萎えてしまうと回復に時間がかかります。
先日、診察で長時間 外来待合室にいた時
色々な方がいる中で、「もう年やし、あかんわ・・」と繰り返している方がおられました。
崩れてしまいそうにしょんぼりした体を、両脇を親族の方に抱えられ、
双方から交代にずっと「大丈夫や、しっかりせんと」と励まされていました。
でも、ご自身の内からの力がとても弱まっているようでした。
やがて、顔見知りの方がたまたま来られたようで
「どうしたんや、生きる気力が減ったんか?」とおっしゃられました。
私は、なんと解り易い表現!と、思ったのですが 更に続けて
「気がなくなったら、もうええねん・・思ったら(弱るのは)いっぺんや」
「年や、年や言うて、自分でも、もうええわ・・と思っても なかなか逝かれへん」
ともおっしゃいました。
全ての人が、元気に年齢を重ねていくことは、そうた易くはないのかもしれません。
いつも元気いっぱいでいられず、落ち込むこともあります。
それは、季節の巡りのように・・陰と陽の繰り返しでもあります。
それでも、気力が落ちて、気が枯れてしまわないように何とか踏みとどまれるためには
こころとからだの両方に、力が残っていなければなりません。
「気が枯れる」ことは「ケガレ」でもあります。
何らかの事情で、もう明日を迎えるのすら辛いと思う時でも
種火が消えてしまってはいけません。
旬のものを食べて、自然の気をいただいたり
良質の睡眠と、深くゆっくりとした呼吸。
ネガティブな言葉で、ケガレを呼ぶことも避けたいです。
また、カタカムナ人の健康観のなかに
『病気の主な原因の一つに、孤独感があり、それは人との接触が出来ないから。』
と言うのがあります。
人は、人によって傷つきもしますが、
また、人によっても癒されます。
年の瀬に向かい、様々なストレスや孤独感の中に居る方に
何か、参考になれればと希います。
【一陽来復】
~それまでの逆境や不運・不幸なども 良い方向へと転じる日~
みんなで普通の春を、迎えられますように。
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『孤独感 (2011-03-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18323/
『七情〈しちじょう〉(2011-02-10)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/17194/
『四食〈しじき〉(2010-10-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/14090/
『精(2010-07-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11475
『気1(2010-08-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11831
『気2(2010-08-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11856
『ストレスとは(2010-12-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/15636/
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