保護犬~基本的信頼感~
今月12日の漢字の日、「今年の漢字」が【絆】と発表されました。
日本漢字能力検定協会(京都市下京区)が、1995年から一般募集を始めた
この1年を表す漢字は
漢字への関心を高めようと始められたとのことです。
【絆】という字は
「糸」+「半」、「半」の上の点は牛の角を表しているとも説明されます。
先日聞いた話を、紹介します。
【絆】は牛などの家畜を、草を食ませるために杭に繋いでいる状態をあらわしています。
自由に動けるように、ある程度の長さに繋ぐのですが
一本の綱では切れやすいので、真ん中で二本の綱を結んで使います。
そうすると、家畜が引っ張る力でその結び目がしまり
引っ張るほどにしまって、ほどけにくくなります。
逆に、引っ張り合わないとたるんで、すぐにほどけてしまいます。
このことを、人の関係についても用いるようになりました。
切れない関係になっていくためには
お互いに引っ張り合って、結び目をしっかりと締める必要があります。
それはお互いの関係性を育むことであり
そのためには、多少のしんどい思いをしながら、かかわり合っていく必要があります。
喜怒哀楽を共にしながら、関係を継続していく中からそれは育ちます。
しっかり締まっていると、少しのことではほどけません。
逆に、そのしんどさを嫌って、引っ張り合うことなく希薄な関係は
しまっていないので、少しのことでも簡単にほどけてしまします。
個性や自由の尊重される時代になりました。
しかし、それもベースとなるものがあってこそです。
それらはその上に築けるものだと思います。
簡単便利で、スピードを求められる中では求めにくいのかもしれません。
しかし、その希薄な関係ゆえに淋しく
何かの時に、誰にも話せないということにもなっていくようです。
生活様式の変化や、様々な事件の影響もあって
地域で行きかう方の名前もわからず、気になることがあっても
なかなか直接に、話しかけたり、注意しにくくなりました。
それでも、気づいた人から、ところから
少しずつ変っていけるのではとも感じています。
それらは、与えられて出来るものではなくて
自ずからの内から、湧き上がる力なのだと思います。
この年は、あまりに大きな出来事がありました。
まだまだ厳しい状態におられる方も、たくさんいらっしゃいます。
目立ったことが出来なくても、しなくても
先ず、身近の自分の出来ることを積みあげることが力になっていくと思います。
今年も残り2日となりました。
心身共に元気で、過ごされますよう願っております。
『人生の下書き(2010-05-18)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9632/
『時代の歌を聞く(2010-12-31)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/16090/
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