重陽の節供(菊の節供)
古代中国で、存在する森羅万象すべてのものを上手に分けるため
対立する2つの関係を、「陰」「陽」であらわす二分法で分けることが考えられました。
それは、明暗から始まり、男女のように簡単なものから
やがて時間や季節、人生のように動きのあるものにも適用されていきました。
今日は冬至です。
冬至は北半球では、太陽が最も遠ざかり、
昼間の時間が最も短く、夜が一番長い日です。
「陰」「陽」でとらえた場合は、【陰中の陰】=【陰の極みの日】です。
陰陽には『陰陽転化』という性質があります。
一定の段階に達すると、それぞれの相反する方向へ転化するのです。
その為には条件が必要で、それは一般的には陰陽どちらかが「極まった」ときに
他方に転化していきます。
今日の【陰の極みの日】=【陽になる日】でもあるのです。
秋分の日を境に陰が盛んになり、陽が衰えてきました
そして今日、極まったことで、春分に向け
今度は陰が衰え、陽が盛んになっていきます。
太陽の力が復活することから
古くにはこの日を【年の始点】とも考えられていたそうです。
この年は、春からのさまざまな災禍で
新芽を伸びやかに広げることができず、「陽」を十分に蓄えられないまま
陰陽のバランスの悪い中を過ごしてきました。
今日の「陰の極み」、あるいは25日の新月と「陰」の色濃い時でもあります。
心身に無理をさせないようにお過ごしください。
たとえば、プールに沈んでいくとき
水中で暴れて体力を消耗するより
じっと我慢し、力を蓄えて底にトンと着いた力を利用して
浮き上がるようなイメージでしょうか。
週末のクリスマスに向けて、きらびやかな飾りつけや賑わいは
「陽」でもあります。
しかし、「陽」が明るければ明るいほど「陰」は色濃くもあります。
傷ついた方々の寂しさにも、こころを寄せつつ
【一陽来復】
~それまでの逆境や不運・不幸なども 良い方向へと転じる日~
春を待ちたいと思います。
『レジリアンス(2011-03-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18166
『冬の過ごし方(2009-11-07)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/4563/
『にぎりこぶし(2010-12-10)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/15481/
『立冬〜補益〜 (2011-11-08)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/23621/
『朔〈さく〉(2010-07-12)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11295/
『整体観〈全体観〉(2011-03-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18074/
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