「しあわせ運べるように」1
日本人に馴染の深い桜は事実上の国花となっています。
桜の花には、鎮魂の力があると聞いたことがあります。
そして、人生の転機を彩る花でもあるそうです。
こちら、明石、神戸の桜は週末から散り始めています。
東北地方に桜前線が北上しています。被災地でも、桜が咲き始めました。
先日紹介した岩手県陸前高田市成田山 金剛寺での花見の様子が報道されていました。
花見を提案された佐藤直志さん(77)がおっしゃっていました。
「自粛ばかりしていてはダメなんです。一歩でも前に進まないと。」
自らも消防団員の長男(47)を亡くされています。
お年寄りをおぶって避難しているところを津波にされわれたそうです。
「職務だから・・・」と答えておられました。
同じ17日、岩手県大槌町 安渡小学校の花見の様子も報道されていました。
こちらは『弔いお花見会』として様々な伝統芸が奉納されました。
・春日流八幡鹿踊り「一番庭」(礼舞)
亡くなった方々の供養の舞
・早池峰大償(おおつぐない)神楽
神おろし(「御神楽奏上」)の舞
邪気を払う「権現(ごんげん)舞」
獅子頭(権現さん)に頭を噛んでもらうと幸いが訪れると言われている
・大槌の郷土芸能の「虎舞」
豊漁を祈願する舞で2頭の虎の舞い踊り
☆詳しくは、『ゆいっこ花巻~民間有志による復興支援組織~』をご覧ください。
http://hanamaki.yuicco.com/?eid=147
どちらの花見会でも最後に【ふるさと】が歌われていました。
歌の力をかんじます。
そして、参加されていた方々の〈笑顔〉と〈涙〉。
この二つはどちらも、β-エンドルフィン(脳内ホルモン)を増加させます。
映像では、どちらも穏やかな晴天に恵まれているように見えました。
災害数日後の、がれきの上に無情に雪の降り積もった映像を思い出し
「晴れてよかった・・」と嬉しく思いました。
改めて一日でも早い復興をと、祈ります。
【あたら夜の 月と花とを おなじくは
あはれ知れらむ 人に見せばや (源信明・後撰集103)】
『お花見1(2011-04-09)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18730
『お花見2(2011-04-16)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19000
『レジリアンス (2011-03-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18166
『笑いの力(2011-03-23)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18377
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