家族。
雨の後の陽気で、桜がどんどん開きました。
同じ木の中でも、盛りの花もあれば、蕾のもの、散っていくものもあります。
けれども全体を見ると、今が見ごろのとても美しい桜です。
中医学の大切な特徴に、全体観(整体観)があります。
これは、個々の物質が結びあってひとつの統一体(全体)を形成しているという考え方です。
中国では古代より人間と自然界の関係を重要視していて
自然界も人間の体も同じ法則で活動していると考えています。
それは、人間の体を小宇宙として捉え、体内に自然のあらゆる要素が存在し
それらは互いに助け合い、制約しあってバランスを保っているということです。
そして、中医学の一番大切な目的である『病気にならないようにする』ための養生法は、
自分も「自然界の一部である」ことをを知り
ひいては「環境と共存する方法を知る」ことでもあります。
これらの考えは、世界各地にある伝統医学に共通するところです。
そして同じように共通しているのが
体内には【自然治癒力】があるという考えです。
それはからだに限らず、こころも同じです。(心身統一体)
回復しようとする力(レジリアンス)が備わっています。
からだもこころも憔悴しきった中では困難ですが
必要な支援を受け、生きるための欲求が満たされてくる中で
その力が徐々に蘇ってくると思います。
そして、それぞれが【治す力は自分の中に持っている】と気づいたとき
転換期となり、回復が始まるのだと思います。
この度のような、大きく幾重にも積る困難のなかでは
一人の力だけでは、自然治癒力にパワーを供給し続けるのは難しいかもしれません
いつも見守り、必要なときにはすぐに手を差し伸べられる
支援の体制が不可欠になるでしょう。
『整体観〈全体観〉(2011-03-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18074
『レジリアンス(2011-03-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18166
『四食〈しじき〉(2010-10-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/14090
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